自己多血小板血漿（PRP : Platelet-Rich Plasma）療法は、20ccほど採血したご自身の血液を遠心分離して精製された、高濃度の血小板を含んだ血漿を局所に注射投与する新しい治療法です。投与された血小板からさまざまな成長因子が放出されることにより組織の再生を促し、難治性潰瘍や深いやけどなど、保存的治療が難しい創傷の治療効果を大きく向上させます。お肌のアンチ・エイジング療法としても優れた効果を発揮し、その他スポーツ外傷治療や歯科治療などに広く応用されています。ご自分の血液から精製するため、アレルギー反応を回避できる利点もあります。

採血とPRP精製には専用キット（MyCell®）を使用し、所要時間はトータルで1時間ほどです。投与直後より持続的に作用し、その効果は1年ほど保たれます。なおPRP療法は保険適用外のため、この治療法を選択される場合は全額自己負担（税別 ￥200,000）となりますが、通常の美容を目的とする自費診療とは異なり「医療費控除」の対象になります。